骨董・古美術を楽しむ
私たち夫婦は、骨董・古美術をささやかな愉しみとしています。ただし、常に手許不如意の一庶民故、人様に誇れるほどの蒐集品は有りません。専ら図録で勉強して美術館・博物館探訪を重ね、時には古美術店などにお邪魔し、ご主人のお話を聞かせていただくなどして、財力の裏付けなき購買欲をなだめております。
はてさて、骨董・古美術とは奥が深いもので、かれこれ30余年続けている趣味なれど、蒐集家にとって必要な「財力」「眼力」「胆力」のどれ一つ十分でない私たちは、何時まで経っても蒐集家未満の初心者であります。とは言え、病膏肓に入り十年ほど前には古美術商の届出まで行ってしまいました。
昨今、テレビのお陰で骨董・古美術に関する認知度は高まっているように思います。中でも、NHK「美の壺」は“日本人の美意識”を底流にして骨董・古美術の平易な解説に努める好番組でありますが、他方の某番組によるお宝鑑定の値踏みは少々お高く、無謀な蒐集家に赤っ恥をかかせて笑い者にするような制作態度にしばしば呆れております。
骨董・古美術品は鑑賞するだけでなく、その物を使って料理を盛り、四季に移ろう自然の中で茶を点て花を生け、書跡に顕れた先人の美意識を学ぶなど、和の生活を愉しみ、日本人の美意識を享受できることを喜びたいと思います。

先人の言葉

  • 藤原家隆(1158〜1237)「花をのみ待つらん人に山里の 雪間の草の春を見せばや」
  • 村田珠光(1423〜1502)『禅鳳雑談』 「月も雲間のなきは嫌にて候。これ面白く候」
  • 『心の文』「和漢之さかいをまきらかす事、肝要々々ようしんあるべき事也」
  • 『山上宗二記』「客人振りのこと一座の建立にあり」
  • 志野宗信「我仏、隣宝、婿舅、天下軍人善悪」
  • 『南方録』「掛物ほど第一の道具はなし」

骨董・古美術ノート

  1. 骨董・古美術ってなんだろう?
  2. やきもの鑑定のポイント
  3. 六古窯(瀬戸・常滑・越前・信楽・丹波・備前)
  4. 陶器と磁器
  5. 茶陶と京焼
  6. 東洋(日本以外)のやきもの
  7. やきもの以外の骨董・古美術
  1. 箱と銘
  2. 真贋
  3. 日本人の美意識とわび茶
  4. 愛好家の心得
  5. 美術館の紹介
  6. 人名小辞典

 

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